オンラインソフトの利用者への願い

理解して欲しいこと

  オンラインソフトの多くは、企業などの組織では無い、個人が作成しているソフトです。
そして、種類は、大きく分けて、シェアソフトフリーソフトとあります。

シェアソフト(シェアウェア)は、有料のソフトですが、大半は、市販品のソフトに比べれば、格安な料金です(試用期間付きのものは、試用期間中のみ無料で利用できます)。

フリーソフト(フリーウェア)は、無料のソフトです。
”フリー”とは、「自由」の意のフリーでは無く、「無料」の意のフリーです。
著作権は、作者に存在します。

特に、みなさんに理解して欲しいのは、フリーソフトに対する認識です。

PCショップ等で、みなさんが購入するソフトは、ソフトメーカーという”営利団体”が製作したものですね。
個人が作る場合も、ソフトメーカーの技術者も、”良いものを作りたい”は、同じです。
しかし、ソフトメーカーは、それによって、会社の利益、結果、社員の糧を得る訳です。
ですから、極論になるかも知れませんが、市販ソフトは、どんなに良いものでも、”売れ無ければ”意味がありません。
開発する意識には、”売れる為に”って要素が、強く入ってきます。
かと言って、利用する、私達利用者のことを無視した作りは、出来るわけがありません(売れ無いですからね)。

 たくさんの利益を得る為には、広いシェアを持たなければ成りません。
その為、意識するのは、”平均的”なことです。
平均的な操作性(簡単さ等)とは?
平均的な作業方法は?
  ・・・・・などなど
このような意識で開発します。

例えば、ユーザーからクレームが付いた時、それが、たくさんの層からも同様にあれば、それを修正することは、将来の利益に繋がると考える訳です。

しかし、オンラインソフトの多くは、個人が、”自分が困って居たから”が始りです。
極論を言えば、誰の為に作って居るのでも無く、”自分の為に”作って居るのです。
当然、喜ばれて、たくさんの人に使われることは、作者としても、それだけ自分が認められて居ることに成りますから、嬉しいですし、励みになります。
ですが、仮に、多くの人が、クレームを付ける部分があったとしても、それを治すかどうかは、”作者次第”と言うことを、理解して欲しいのです。

どんなプログラムでもそうですが、開発するには、労力と時間とお金がかかります。
みなさんは、プログラム作成に関する、技術資料を御覧になったことはありますか?
ソフトの種類によっては、OSやハードの詳細な知識を要する場合がありますが、それらに関する技術資料は、ものによっては、何万、何十万する資料もあります。
そして、技術資料と言うのは、性質上、難解なものが多いです。
それを解読する能力も、その作者の価値であり、お金に換算すれば、結構な金額になると思います。
何より、アイデアは、作者の”知的財産”です。

自分の為に作成している訳ですから、これを、利用者に負担させようなんてことは、少なくてもフリーソフトの作者は考えて居ないのですが、みなさんは、自分が苦労して手に入れた物や、高価なものを、”どんな人にも”貸せますか?

私達は、そんな苦労を費やしたソフトを、”使わせて貰って居る”と言う気持ちを、どうか、心において下さい。
これは何も、腰を低くしろってことでは無いです。
悪いソフトと思うものに、お世辞を使いなさいってことでは無いです。
ですが、少なくても、”自分が使えないから、悪いソフトだ”と判断したり、自分に合うように”直せ”と言う考え方は、しないで欲しいのです。

自分に合わないなら、”使わなければ良い”ってだけの話で、何も、作者に悪態をつく必要性は無いのです。

要望は、ソフトの進化に繋がります。
クレームを付ける時も、あくまでも、要望として伝えて欲しいのです。
決して、あなた”だけ”の為に作成されている訳では無いと言うことを、理解して欲しいです。

それでも多くの作者は、『もっと喜んで貰いたい』と、要望に応えるべく、日々、努力していることも、頭に入れておいて欲しいです(^.^)

共に歩いて欲しい
 

これも、特に、”フリーソフト”への、みなさんの意識についての願いです。

フリーと言うことで、良いソフトを、”無料”で使える恩恵を得て居ます。
しかし、上記までの説明に書いたように、開発と修正と維持には、お金がかかります。
良いソフトを守るには、ベストなのは、作者が、そのソフトによって、ある程度の利益を得ることです。

ただ、一概に、それがベストでも無い場合もあります。
有料になれば、僅かではあれど(メーカー製ソフトに比べ)、購入者に対する責任が生まれます。
簡単に言えば、クレームについては、作者次第とは、言いにくい状況が生まれます。
ですから、作者の中には、それが嫌で、あくまでも、プロでは無く、趣味で、作って居たいと想って居る人も居るでしょう(利益の為では無く、好きで作っていたい)。

その意味では、必ずしも、有料化することが、ベストとは言いがたいのですが、少なくても、「いつまでも、無料のままで」と言う願いは、あなた自身の”選択眼”もしくは”価値観”までも、下げる可能性を考えてみて欲しいのです。

有料化する為には、多くのユーザーが出来、”認め”られなければ成りません。
そして、その”認められる”って重みは、金額で計れると思います。
いえ、限度がありますから、商品価値が、常に、金額と一致する訳では無く、高ければ良いって訳では無いです。
「この金額を払っても、充分過ぎる」と言う価値観です。

将来、自分が認めたソフトが、シェアソフトとして、どんどん売れる状況を想像して下さい。
あなたは間違いなく、誰もが、その価値を理解する”以前に”、既に価値を見出していたと言うことを。

そこに至る迄には、完成度を上げて行く過程が存在します。
そして、その過程には、あなたが作者に伝えた要望も入っているでしょう。
「じゃあ、何%かでも利益分担を・・・」では無いですよ(笑)
あなたが選んだソフトが有名になり、しかも、有料でもユーザーが増え続けるってことは、あなたも、認められて居ることに繋がると思いませんか?

 希望は無料、願いは有料化

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